主イエスは十字架につけられる前の夜、弟子たちと一緒に過越の食事をし、また聖餐式を制定されました。そしてこの時から教会ではずっとパンを裂き、共にぶどう液をいただくという聖餐を大切にしてきました。これは主イエスが十字架の上で裂かれた体と流された血潮を思い起こす時であり、その十字架・復活の主が今も聖餐と共に臨在してくださるということであり、またこのことを通して、主が再び来られる時を待ち望むのです。
さて主イエスはその後、エルサレムの東側、オリーブ山の斜面にあったゲッセマネの園に行かれます。そして、主イエスは苦しみもだえ、血が滴るように汗を流しながら祈られました。天使が支えなければならないほどでした。主イエスは「この杯(十字架)」を取りのけてくださいと祈られました。十字架は決して軽々しく通ることができるようなものではなかったのです。しかし、同時に、主イエスは「御心のままに」と祈られて、父なる神の御旨を第一とされたのです