十九章の後半には、人々がホサナ!と叫ぶ中、主イエスがろばの子に乗ってエルサレムに入っていく状景が記されています。これは受難週の日曜日の出来事です。つまり、十九章は主イエスの十字架の直前に起こった出来事になります。
エリコはエルサレムの南方にあり、荒野の中にあるオアシスのような町で、旅人たちの多くが立ち寄る場所でした。人が集まるのですから、税金も多く取り立てることができたでしょうし、エリコの町で徴税人の頭だった人物がどれだけ金持ちだったかは想像に難くありません。この徴税人の頭ザアカイはイエスさまを一目見たいと思いました。彼はイエスさまを見ようといちじく桑の木に登ります。しかし、彼がイエスさまを見たいと願う以上に、イエスさまは彼に会いたいと願い、彼を捜しておられました。主イエスはザアカイの家に泊まります。その日からザアカイは全く違う人になりました。イエスさまはザアカイを捜し出して救ってくださったのです。