イエスさまはひとり祈っておられることがよくありました。主イエスの働きの原動力が父なる神との親しい交わり、祈りの生活にあることは弟子たちにも明らかでした。イスラエルで育った弟子たちにとって、祈ること自体はとても自然なことだったでしょうし、また祈ることをしていなかったわけではなかったはずです。しかし、弟子たちはイエスさまから学ぶことを願い、「私たちにも祈りを教えてください」と求めたのでした。
主イエスは、弟子たちの求めに応じて「主の祈り」を教えられてから、ひとつのたとえを語られます。ある人の家に真夜中に突然その友人が旅をして訪ねて来たのだけれど出すものがなかった。そこでパンを持っている友人に必死に求めてパンを得たのでした。必要があるのに、手元には何もない、だから、持っていて与えてくださる神に求めるのです。そして、父なる神が与えてくださる最もすばらしい賜物は聖霊です。父なる神は喜んで聖霊を与えてくださいます。