ガリラヤ湖畔のカファルナウムの町は主イエスの公生涯のホームグランドでした。主イエスはいつもここから宣教に向かわれて、またここに戻るということを繰り返されたのです。そのカファルナウムにローマの軍隊の百人隊長がいました。彼はユダヤ人の長老たちをイエスさまのところに遣わして、自分の重んじている僕が死にかかっているので助けてほしいと願いました。彼はユダヤ人たちともよい関係を築き、信頼しされていました。主イエスは百人隊長の家に行こうとされます。
しかし、百人隊長は主イエスが家に着く前に、「ただ、お言葉をください」と求めます。この時代、ユダヤ人たちは「異邦人は汚れている」と言って、基本、異邦人の家に入らなかったようですので、百人隊長の中にもイエスさまに迷惑をかけたくないという気持ちがあったかもしれません。彼は、主イエスの御言葉の権威、その言葉を語られるイエスさまの権威に信頼していました。主イエスが語られたら必ずその通りになると、何の疑いもなく信じていたのです。そして、主は彼の信仰に応えてくださいました。