主イエスの誕生の知らせはベツレヘム郊外で羊の群れの番をしていた羊飼いたちに届けられます。安息日を守ることのできなかった羊飼いたちは、その当時の宗教家たちからはとても身分の低い存在だと見られていたようです。しかし天使は、「すべての民に与えられる大きな喜び」と語ると共に、その救い主が「あなたがたのため」でもあることを羊飼いたちに告げます。主イエスは飼い葉桶に寝かされました。そして、それが救い主のしるしでもありました。神の子であり、救い主メシアであるお方が、馬小屋で生まれ、飼い葉桶に寝かされている。それは、まさに、主イエスがどんなに汚れた心の中にも来てくださるということを象徴していますし、この後、人となってきてくださった主イエスが歩まれる十字架の道を思わせるものでもあります。飼い葉桶に眠り、十字架に死なれたお方でなければ救い主ではありません。それこそが救い主のしるしなのです。