マルコ16章

さあ、行って、弟子たちとペトロに告げなさい。『あの方は、あなたがたより先にガリラヤへ行かれる。かねて言われたとおり、そこでお目にかかれる。(7)

 ユダヤ人たちは、一日は日没から始まり、日没で終わると考えていました。イエスさまが十字架で死なれて、日没から次の日になり、安息日が始まります。そして土曜日の日没で安息日が終わりました。これが二日目です。土曜日の日没までは買い物ができませんので、安息日が終わってから、女たちは香料を買って、夜明けと共にイエスさまの墓に行き、イエスさまのお体に塗ろうと思っていました。しかし墓の入り口を塞いでいた大きな石はすでに転がしてあって、そこにはイエスさまの体はありませんでした。白い衣を着た天使が女たちに、イエスは復活なさって、ここにはおられない、と告げます。そして、「さあ、行って、弟子たちとペトロに告げなさい」と語ったのでした。「弟子たちとペトロに」とわざわざペトロの名をあえて入れられたことに神の配慮を思います。主は、イエスさまを三度も知らないと否んでしまったペトロをそれでも回復しようとしておられたのです。