マルコ8章

私の後に従いたい者は、自分を捨て、自分の十字架を負って、私に従いなさい。自分の命を救おうと思う者は、それを失うが、私のため、また福音のために自分の命を失う者は、それを救うのである。(34~35)

 マルコ八章にはイエスさまが弟子たちとフィリポ・カイサリアに行かれた時のことが書かれています。このフィリポ・カイサリアはガリラヤ湖の北、ヨルダン川の源流にある町です。異邦人の町で、主イエスが弟子たちと集中して密度の濃い時間を過ごすことができる場所でした。
 そこで主イエスは「あなたがたは私を何者だと言うのか」と問われます。イエスさまはあなたにとって何なのか・・・それは私たちが皆答えなければならない問いでしょう。ペトロは「あなたは、メシアです」と答えます。その通りです。しかし、主イエスはペトロが思っていたような救い主メシアではなく、十字架によって私たちの罪を負い、私たちのために苦しむことによって罪の赦しをもたらす救い主でした。
 そしてイエスさまに従う者たちもまた十字架を負ってイエスさまに従っていくことを期待されているのです。