マルコ5章

イエスはその話をそばで聞いて、「恐れることはない。ただ信じなさい」と会堂長に言われた。(36)

 主イエスは、嵐の後、たどりついたゲラサ人の地で、悪霊に支配されたひとりの人を救ってくださいました。そしてもう一度、ガリラヤの地に帰ってこられた時、会堂長ヤイロが自分の幼い娘が死にそうなので助けてほしいと懇願します。イエスさまはヤイロの家に向かいます。しかし、イエスさまの周りにはとても多くの人たちが集まっていてなかなか前に進めません。その上、途中で、ひとりの女性が後ろからイエスさまの衣に触れたということがあって、その女性に向き合うために、イエスさまはまた時間を使われます。ヤイロは気が気ではなかったことでしょう。
 そんな時、一番恐れていた知らせが届けられます。「お嬢さんは亡くなりました」という知らせでした。けれどもそのような中で、イエスさまは「恐れることはない。ただ信じなさい」とおっしゃったのでした。私たちが恐れや悲しみに囲まれ、パニックになりそうなそんな時にも主は同じように「恐れることはない。ただ信じなさい」と声をかけてくださいます。