マルコ3章

イエスが山に登って、これと思う人々を呼び寄せられると、彼らは御もとに来た。そこで、十二人を任命し、使徒と名付けられた。彼らを自分のそばに置くため、また、宣教に遣わし、悪霊を追い出す権能を持たせるためであった。(13~15)

 主イエスがその公生涯においてなさったのは、神の福音を宣べ伝えること、人々を教えること、そして力ある業を行うことによって自らが神から遣わされた救い主であることを明らかにすることでした。
 しかし、同時に、もう一つとても大きな働きがありました。それは弟子を育てるということでした。このところには十二人を選び、任命して、使徒と名付けられたことが記されています。「使徒」とはメッセージを託されて遣わされた人のことを指していますが、教会においては、主イエスのそば近くいて、直接教えを受けた十二人弟子たち、そしてダマスコ途上で、復活の主イエスと出会い、使命を託されたパウロを指しています。
 まさに主イエスが十二人を選び、立てられたのは、そのメッセージを託し、力ある業を行う権能を与えるためでした。ただそれと共に、「彼らを自分のそばに置くため」とあります。主は私たちをも、主イエスの弟子として選び、みそばに置いてくださるのです。