マルコはイエスさまが力あるお方であることを書きます。イエスさまによって力ある業が行われていました。マルコに特徴的な「すぐに」という言葉も、イエスさまの力強さを物語っています。一章から始まる奇跡物語に加えるようにして、徴税人レビがイエスさまの弟子とされたことが書かれています。彼はマタイとも呼ばれ、マタイによる福音書を書いた人物です。この時代、徴税人は罪人であり、神の忌み嫌われる存在だと思われていました。ですからレビがイエスさまの弟子として加えられたことはとてもショッキングなことだったことでしょう。しかし、マルコはここにも神の奇跡を見るのです。
さて、レビは自分の家にイエスさまをお招きして仲間たちと一緒に食事をしました。しかし、その当時の宗教家たちはイエスさまが彼らの中に入って食事をしていることが理解できません。けれどもイエスさまは、魂の医者として、罪人たちを招き、彼らを救いにあずからせようとしておられたのです。