主イエスはまずユダヤ人の宗教議会で、神を冒瀆する者として死罪を言い渡されます。しかし、ローマの支配下にあったユダヤ人たちは誰かを死刑にすることができませんでしたので、ローマの総督ピラトのもとに、ローマ皇帝への反逆罪でイエスさまを訴えます。ピラトは主イエスがそのような罪を犯してはいないことを知っていました。しかし、彼は人々の声に負けて、罪のない方に死刑を言い渡します。
主イエスは、十字架の上で、「わが神、わが神、なぜ私をお見捨てになるのですか」と祈られます。詩編二二編にある言葉でもあります。もちろん、主イエスもこの詩編を知っておられたことでしょう。しかし、まさに文字通り、主イエスは呪われた者として十字架につけられ、父なる神に捨てられてくださいました。このお方の犠牲によって、渡した地歩ために救いの道が、罪赦され、清められて神に近づく道が開かれたのです。