フィリポ・カイサリアは、ガリラヤ湖の北方にあり、ヨルダン川の源流にあたる地でした。主イエスは弟子たちを連れてその地に行き、弟子たちに尋ねられます。「人々は、人の子を何者だと言っているか」。そして主イエスは次に弟子たちに尋ねられます。「あなたがたは私を何と言うか」。この問いはいつも私たちに投げかけられています。主イエスは何者かという問いです。ペトロは「あなたはメシア、生ける神の子です」と答えました。主イエスはその答えを大変喜び、「この岩の上に私の教会を建てよう」と約束されます。まさに「主イエスは救い主」という信仰の上に教会は立っているのです。
このペトロの信仰告白は主イエスの公生涯の大きな転換点になります。これから後、主イエスは受難と復活の予告を始められたからです。主イエスはまさに贖いの死を遂げることによって、罪の赦しを与える救い主なのです。