主イエスは十二人の弟子たちを選ばれました。実際にはイエスさまと一緒に旅をしたり、イエスさまのおられるところにいつも顔を出しているような同行者たちも多くいたようですが、主イエスはこの十二人に特別な権威を与え、使命を与えて、彼らをみそばに置いて訓練されたのでした。ただイエスさまが弟子として選ばれた十二人はある意味、とても普通の人たちでした。他の宗教家たちでしたら、わざわざこのような人たちを弟子にしようとは思わなかったことでしょう。ガリラヤ湖の漁師たちや取税人、右翼の活動家のような人までいました。しかし、イエスさまは彼らを二人一組で町々村々に遣わされました。主イエスもそれが決して易しいことではないことはよくご存じです。戦いもあるでしょうし、彼らをねらってくる悪魔の働きもあるでしょう。ですから、主イエスは蛇のように賢く、鳩のように無垢でとおっしゃいました。恐れる必要はありません。主は共にいて、語る言葉を与え、みそばにいて、いつも守っていてくださるからです。