主イエスの公生涯の間、イエスさまがおもに活躍されたのは、ガリラヤ地方でした。その頃の政治文化宗教の中心はエルサレムを中心とするユダヤ地方です。ガリラヤ地方に住む人々は言葉にもなまりがあり、ユダヤ地方に住む人たちからは軽く見られることもあったようです。しかし、主イエスはガリラヤのナザレでお育ちになり、ガリラヤ湖畔の町カファルナウムを「自分の町」として、宣教基地のようにそこから出て行って、またそこに戻るということを繰り返されました。
さて、イエスさまが、その町のある家におられた時、人が集まってきて、主イエスは人々を教えておられました。そこに体の麻痺した人が連れてこられました。彼は天井に穴をあけて屋上からつり下ろされたのでした。そうしてでも、イエスさまのところに来たかったし、彼を連れてきた人たちは、彼をイエスさまに癒していただきたいと願っていたのです。主イエスは彼に体が動くよりももっと大きなことをしてくださいました。「あなたの罪は赦された」と宣言して下さったのです。主イエスには罪を赦す権威があるのです。