マタイ7章

そこで、私のこれらの言葉を聞いて行う者は皆、岩の上に自分の家を建てた賢い人に似ている。(24)

 この時代の宗教家たちは自分の宗教的実践を誇り、自分たちのように生きることを人々に要求すると共に、そのようにできない人を断罪し、見下げていました。しかし、主イエスは人を裁くな」とおっしゃいました。人のことをどうこう言う前に、まず自分を振り返り、点検しましょう。案外、自分のことは見えていないものです。
 そして主イエスは、神に求めるべきことを語られました。神は与えることがおできになりますし、求める者に必ず答えてくださるからです。神には求めること、人には与えることです。
 主イエスはこの説教の最後に、命に入るようにと私たちを招かれます。狭い門と広い門、良い木と悪い木、岩の上に建てた家と砂の上に建てた家、と対比をしながら、命に至る道を選ぶようにとおっしゃるのです。外から見ても、あまり違いがないように思うかもしれません。しかし、嵐が来ると、その人の本質が露呈してきます。岩である主イエスの上にしっかりと立っていきたいと思います。