マラキ2章

あなたがたは、自分の霊に気をつけるがよい。若い時の妻を裏切ってはならない。(15)

 前半では祭司たちに対する裁きの言葉が語られます。祭司たちは主を恐れ、主の真実の律法に聞き、語り、その御言葉に従って生きるべき存在でした。しかし、マラキの時代、祭司たちは道を踏み外し、かえって人々をつまずかせていました。彼らは主の言葉を守ることをしなかったのです。
 後半は妻を裏切ることのないようにという戒めです。聖書では神と民との関係を夫と妻の関係になぞらえています。主はその御愛をもって、イスラエルの民を救ってくださいましたが、イスラエルは度々、主が自分たちと結んでくださった契約を破ったのです。彼らは主を愛するのではなく、偶像のもとに走りました。
 主を恐れ、契約の中に生き続ける一つの具体的な形が、自分の妻を愛し、その約束に忠実に生きるということでした。「霊的」というのは精神的ということではありません。とても具体的な歩みの中であらわされていくことなのです。