ゼカリヤはまた幻を見ます。五章には大きな巻物の幻と、エファ枡の幻が記されています。巻物は長さが二十アンマ、幅が十アンマ。一アンマは45センチとされていますから、実際にはないような巨大な巻物です。そこには裏表に主の裁きの言葉があり、その言葉を基準として正しい裁きが行われました。
またエファ枡には一人の女が座っていたのですが、それは全地にある罪をあらわしていました。しかし、そのエファ枡はシンアルの地に持ち去られます。シンアルの地は、バベルの塔が建てられた場所であり、バビロンを指し示していました。その地に、罪と汚れに満ちた神殿が建てられます。しかし、いずれにしても、これらの幻は罪が正しく裁かれ、またエルサレムから取り除かれることを指し示しているのでしょう。主はエルサレムから罪を取り除き、聖なる都として整えようとしておられました。そして、主の裁きは全世界に及ぶのです。