ナホム3章

私はあなたに立ち向かう――万軍の主の仰せ。(5)

 ニネベに対する裁きの預言が続きます。ニネベは当時世界の覇者であったアッシリアの首都であり、ナホムは小さな小さなユダ国の一預言者にしか過ぎません。ナホムの言葉がどれだけ届いただろうか、またどれだけ真剣な思いをもって受け止められただろうかと思います。しかし、ナホムは主の言葉を真実に、誠実に語り続けます。どんなにナホムが小さな存在であったとしても、主は世界の支配者です。そしてそのお方が語られる言葉をナホムは告げるのです。
 主はニネベにある淫行、呪術、欺き、悪行を見ておられました。アッシリアは確かにその当時のどんな大国にもまさる大きな力を持っていました。そしてアッシリアは他の諸国を征服し、支配し、滅ぼしていったことでしょう。しかし、アッシリアもまた滅び、廃墟になる日が来るのです。
 そして、やがて本当に、ナホムが語っていたとおりになりました。どんなに大きな国も、また主の御手の下に置かれているのです。