ニネベはアッシリアの首都でした。数も多く、とても力の強い国、決して誰も立ち向かうことなどなく、その繁栄はいつまでも続くと思われていたことでしょう。しかし、そのニネベの繁栄が終わろうとしていました。繁栄をきわめた都が廃墟になろうとしていました。
アッシリアはかつて勝ち誇り、自分の力を誇示していたことでしょう。世界中の富がニネベに集まっていたはずです。しかし、彼らの誇りは無残にも打ち砕かれてしまいます。
けれども、イスラエルの誇りは回復されます。そもそもイスラエルに与えられていた誇りは、主に選ばれ、主に贖われて、主のものとされ、主の宝とされたということでした。イスラエルの誇りは本来、彼らの神である主に結びつくものでした。彼らが自分を誇るようになると彼らは滅んでしまうでしょう。まさにイスラエルの民が本来の誇りを取り戻すようになる、ナホムはニネベの滅亡と共に、イスラエルの回復を語るのです。