ミカ6章

人よ、何が善であるのか。そして、主は何をあなたに求めておられるか。それは公正を行い、慈しみを愛し、へりくだって、あなたの神と共に歩むことである。(8)

 主はエジプトで奴隷であったイスラエルの民を救い出し、贖って、その約束の地、祝福の地へと導いてくださいました。しかし、そのような主に対して、イスラエルは真実な歩みをしませんでした。
 イスラエルの民は主を礼拝することはしていたかもしれません。ささげものを主に献げ、主に仕えているような気持ちになっていたかもしれません。支配者たちや裕福な人たちは、大量のささげものを持ってきたかもしれません。また中には異教の習慣にならって最初に産まれた子を焼いてささげるということまであったようです。
 しかし、神が求めておられること、私たちがそれをもって主に近づき、礼拝をささげるべきだというのは、「公正を行い、慈しみを愛し、へりくだって、神と共に歩むこと」でした。うわべだけの礼拝ではなく、その歩み全てが主の御前にささげられたものであることを主は求めておられたのです。