ミカは国の中に正義が行われていないことを再三指摘します。夜も寝ながら悪を企み、朝日と共にそれを実行する人たちがいます。権力者たちは欲望の内に他者から畑や家々を奪い取っています。
ミカが真実を語っていると、「たわごとを言うな」とまともに聞こうとせず、かえってミカの発言を止めようとさえします。しかし実際には、たわごとを言っているのは彼らの方です。彼らは「主は気短だ」とさえ言います。そして良いことをもたらす主の言葉を退けて、酒の話ばかりしているのです。
滅びが迫っていました。町々は廃墟となり、人々は捕囚として連れて行かれます。しかし同時にミカは主が残りの者を残して、再び彼らを集めてくださること、主自らが牧者のように群を守り、ひとつにまとめてくださるという回復の預言をも語ります。主は決してイスラエルを見捨てておられるのではありません。救おうとしておられたのです。