オバデヤは、エドムに対する神の裁きと、イスラエルの回復を語っています。オバデヤ書の執筆年代について、またオバデヤが語っているユダの滅びが一体いつのことなのかについては様々な見解があります。エドムはヤコブの兄エサウの子孫であり、死海の南側に住んでいました。ここで主はエドムに対する裁きを語られます。それはエドムが傲慢に振る舞ったからであり、またある意味、兄弟の民族でもあるイスラエルに滅びが臨んだ時に、彼らはそれを喜び、眺め、また調子に乗って略奪に加わることさえしたためでした。人が苦しんだり、困難の中にある時、そのことを喜んだり、傷口に塩を塗るように向き合うのはとても愚かなことです。
確かにユダの滅びは、主に対する背きの結果でした。けれども、そのような時にも寄り添い、とりなし、支えるような生き方が隣人には求められています。やがてはイスラエルは回復され、エドムは滅びようとしていました。