アモス7章

私は預言者ではなく、預言者の弟子でもない。私は家畜を飼い、いちじく桑を栽培する者だ。主が羊の群れを追っている私を取り、『行って、わが民イスラエルに預言せよ』と私に言われた。(14~15)

 アモスはここで主の裁きが迫ってくる幻を見ます。第一の幻はばったの大軍の幻です。アモスはその幻を見せられた時、民の代表として悔い改め、民のためにとりなします。第二の幻は火による裁きの幻でした。アモスはまた民のためにとりなしを祈り、主はその祈りを聞き入れられます。しかし第三の幻の時には、主は「もはや見過ごしにはできない」と宣告されたのでした。
 ベテルには北王国の主要な祭壇がありました。そこで祭司として働いていたアマツヤは、王にアモスのことを訴え、またアモスに対して、ベテルから彼の故郷である南王国ユダに帰れと脅します。
 しかし、アモスは自分が主に召されて、主の言葉を語っているのだということを明言したのでした。アモスはもともと預言者だったわけでも、そのような特別な訓練を受けたわけでもありませんでした。家畜を飼い、桑を栽培する農夫だった彼を主が召して、北王国に遣わされたのです。私たちもそれぞれ与えられた召しに忠実に歩みたいと思います。