アモスの時代、北イスラエル王国も南ユダ王国も国力が充実し、また経済的にも繁栄していました。しかし、それは彼らが神の御前に正しい生き方をしていたからということではありませんでした。彼らは主に背いて、罪を犯し続け、偶像礼拝にふけり、また立場の弱い人たち・貧しい人たちを虐げ、貧しい人たちから奪い取ったもので、象牙の家を建て、夏の家と冬の家を用意して、贅沢な暮らしをしていました。この時代の繁栄はただ主の憐れみであり、またアッシリアが一時的に力を失っていたのだとも言われています。
明らかに滅びが迫っていました。神は何も語っておられなかったのではありません。主は何度も預言者を遣わし、ご自身の御心を示し、彼らの罪を指摘し、民に対して悔い改めを迫って来られました。アモスも必死に主の言葉を語っています。主の裁きが迫っていました。彼らはすぐに悔い改めるべきだったのです。