二章はモアブに対する主の言葉から始まります。モアブもエルサレムの東側にあります。ここで終わっていたら、アモスはイスラエルで非常に人気のある預言者になることができたことでしょう。
しかし主はアモスにさらにユダの罪を指摘させられ、そして最後に北王国イスラエルの背きの罪について語らせられたのでした。彼らは神を知り、また主のおきてを知っていました。それなのに、彼らはことさらに神に背き続けたのです。
またイスラエルの罪として指摘されているのは、彼らが弱い立場にある人たちを虐げ、律法に背いて不品行を行い、また主に仕える者たちを妨げて、主の言葉を語らせず、主に従って生きようとする人たちを妨げることさえしていたことでした。豊かさと繁栄の中で、彼らの心は主から遠く離れていました。いろいろなことが調子よく運んでいる中で、アモスは人々が見ようとしていない罪と背きを指摘し、神の裁きを告げたのです。