ヨエルは紀元前九世紀の終わり頃に南ユダ王国で預言したと言われます。この時代にバッタの大群が押し寄せて農作物を食い尽くしてしまうということがありました。ヨエルは同じように、ひとつの強大な国が波状攻撃のように攻め上ってくると語ります。それはまさに主の裁きの日です。
そしてヨエルはそのような日が来る前に、自分の罪を嘆き、悔い改めるようにと呼びかけます。心砕かれ、断食をして、すべての者が主のもとに集まり、聖なる集いを開き、憐れみを求めて主に叫ぶのです。
いろいろな災難と思われるようなことが私たちの身に起こるとき、私たちは神が単に罪深い私たちに罰を与えておられるということではなく、主の御前に謙虚になって悔い改め、憐れみを求めるチャンスが与えられていることを覚えたいと思います。逆境と思えるようなことの中にあっても、そこには主の愛と慈しみがあるのです。