エフライム族はヨセフの次男のエフライムを始祖としています。ヨセフには長男のマナセもいました。そして、ヨセフの父ヤコブは、このマナセとエフライムを自分の子として、それぞれひとつの相続分を与えました。ヨセフの子孫には二人分の相続を与えたのです。そしてヤコブがマナセとエフライムを祝福した時、ヤコブはエフラムをマナセの先に立てました。エフライムの子孫がその後、果たす役割をヤコブは見ていたのでしょう。
モーセの後継者ヨシュアはエフライム族でしたし、分裂王国時代に北王国イスラエルの中心になったのはこのエフライムでした。確かにエフライムはとても祝福され、大きな役割を担ったのですが、ホセアはその背きのゆえにエフライムに破滅が臨むことを告げます。その心に高ぶり、ただひとりの主なる神を忘れたからです。豊かな祝福の中にいる時こそ、余計に謙虚に生きることを学びたいと思います。