ホセア12章

あなたはあなたの神に立ち帰れ。
慈しみと公正を重んじ
絶えずあなたの神を待ち望め。(7)

 南ユダ王国は確かに、北王国イスラエルよりも、ずっとましだったのかもしれません。分裂王朝の時代にあっては、北王国の王はことごとく主に背いたのですが、南王国では、名前の知られた悪王たちに加えて、何人かの善王もいたことが聖書には記されています。しかし、だから南王国は大丈夫ということではありませんでした。南王国の人々もまた悔い改めなければ滅んでしまうのです。
 「悔い改める」とは、神に背を向けて歩んでいたところから振り返り、向きを変えて主に立ち帰ることです。単なる「懺悔」ではなく、主に帰ることであり、具体的に、そこから新しい、主に従う、主の期待しておられる慈しみと公正と、主を待ち望むことから来る歩みを始めるということなのです。私たちも主の光の中にとどまり、間違っていること、神が嫌われることは捨てて、主の恵みによって新しい歩みを始めたいと思います。