終末には、苦難の時が来ます。しかし、苦難は苦難で終わりません。苦難の時は一時的であり、その向こうに救いの時、復活の時、正しい裁きが行われる時が来るのです。このダニエル書十二章の数字についても様々な説がありますが、実数と言うよりも、終末における苦難の時を象徴的にあらわしているものと理解するとよいでしょう。実際、ダニエルも、その意味するところの詳細を知ることはできなかったのです。大切なことは、私たちが耐え忍びつつ与えられている生涯を全うすることです。
ダニエルも、たといすべてのことを理解することができなかったとしても、それはそれとして、神のみ手の中に委ねることを求められます。すべてがダニエルが生きている時代の中で起こるのではないからです。
終わりの日が来ます。その日にはダニエルもよみがえって、主が与えてくださる報いにあずかることでしょう。大切なことは、主が自らに託してくださっていることを、今忠実に果たしていくことなのです。