ダニエル7章

見よ、人の子のような者が天の雲に乗って来て、日の老いたる者のところに着き、その前に導かれた。この方に支配権、栄誉、王権が与えられ諸民族、諸国民、諸言語の者たちすべてはこの方に仕える。(13~14)

 ダニエルは不思議な夢を見ました。それは恐ろしい夢で、ダニエルはその夢によって憂え、心乱されるのでした。海から四頭の獣が上がってきます。第1の獣は獅子のよう、第2の獣は熊のよう、第3の獣は豹のよう、第四の獣は十本の角を持っていました。神は恐れと不安の中にいるダニエルに夢の意味を教えてくださいました。四つの獣は地に起こる四人の王たちで、一般的に、第1の獣はバビロン、第2の獣はペルシア、第3の獣はギリシア(アレキサンダー大王の王国)、第四の獣はローマ、とされています。
 しかし、やがて獣は殺され、人の子のようなものが現れて、すべての権威がその方に与えられるのです。主イエスもご自分のことを「人の子」と言われましたが、それはこのダニエル書の預言が土台にあるのだろうとされています。どんなに強大な、また主に背く王たちが立ったとしても、究極的にはすべての権威は主イエスにささげられるのです。