ダニエルは、ヨヤキム王治世の第三年に、捕虜としてバビロンに連れてこられました。エルサレム陥落まで二十年ほどという時期です。ネブカドネツァル王は、自分が治める国々の優秀な青年たちをバビロンに捕らえ移し、バビロンで教育することによって、バビロンの統治を盤石なものにしようとしたのでしょう。
その教育の中には、バビロンの言語・文化・宗教、すべてが含まれていました。そしてそのバビロン化の過程の中で、バビロンのごちそうを食べさせるということもあったでしょう。
しかし、ダニエルと三人の友は、王の食事と飲み物をとることを拒みます。それ自体も、まさに命がけだったと思います。彼らは肉の代わりに野菜を、ぶどう酒の代わりに水を与えられました。けれども彼らは誰よりも顔色が良く、また誰よりも優秀でした。彼らの信頼に主は応えてくださったのです。