エゼキエル45章

主なる神はこう言われる。イスラエルの指導者たちよ、もう十分だ。暴虐と抑圧をやめよ。公正と正義を行え。私の民から強奪をするな――主なる神の仰せ。(9)

 聖所の周りの土地は祭司に与えられ、またその外側にはレビ人に与えられた土地がありました。主を礼拝する務めを担う者たちが、そこにとどまって、与えられた使命に生きるためです。また主は、指導者たちに、暴虐と抑圧を止め、公正と正義を行うようにと迫られます。また商売をする者たちにも、正しい計りや枡を用いるようにと語られます。弱い立場にある人たちを守るということも大切なことです。主に仕えるとか、信じるとかというのは決して精神的なことだけではありません。心だけではなく、私たちの具体的な生き方が問われています。
 またこの章の後半では、昔から命じられているように、ささげものをささげ、祭を行うようにということが語られます。祭というのも、単に、主を喜び感謝するというお祝いということでなく、そこには主の御言葉を聞き、主がしてくださったことを民として思い起こすという意味もありました。主はイスラエルをあるべき姿に引き戻そうとしておられたのです。