神殿の北と南に面するところに、特別な部屋がありました。それは人々がささげたものを保存して置く場所でした。祭司やレビ人たちは、神殿の務めをすることが仕事でした。それでは彼らがどのように生活したかというと、人々のささげる十分の1がレビ人たちの糧となったのです。そしてレビ人たちがその働きの報酬として得たものの十分の1を受け取って、祭司たちは生活しました。まさにそこにあったのは、人々のささげものの中でレビ人や祭司が受けるべきものでした。その意味では、この聖なる部屋に穀物や油など人々がささげたささげものが満ちているということは、神の祝福の豊かさを示し、またイスラエルの民の信仰の姿勢をあらわしていました。ただ実際には、イスラエルの民はそのように祭司やレビ人たちを支えるということをせず、結局主に仕えるべき者たちが、生活のために働き、主の御用から離れてしまうということも多かったようです。