エゼキエル30章

主なる神はこう言われる。
泣き叫べ。ああ、その日よ。
確かに、その日は近い。主の日は近い。
それは暗雲の日、諸国民の裁きの時である。(2~3)

 「その日」とはエジプトに主の裁きが下る日であり、具体的にはバビロンの王ネブカドレツァル王がエジプトを滅ぼす日です。ここでエゼキエルは、その日を「主の日」とも言い換えています。主はその日を定めておられます。主が正しい裁きを行われる日が必ず来ます。私たちにとっては終末の時であり、主イエスの再臨の日です。私たちは目を覚まして、その日に向けて準備をしていたいと思います。
 さて、このエジプトに対する裁きの日ですが、その日は偶像は取り除かれ、主こそが全地の神であることが明らかにされます。その意味ではそれは、裁きの日であると共に、主の栄光のあらわされる日でもあるのです。
 エジプトに裁きを下すために、主はバビロンを用いられました。ただ、バビロンが優れていて、主を恐れる国だったからではありません。バビロンもまた主の手の中に置かれていたのです。