ティルスに対する預言が続きます。確かにティルスは非常に栄えた町であり、その豊かさ、美しさを誇っていたことでしょう。ティルスの町が「私は美しさの極みである」と言ったとしてもあながち嘘とは言えません。確かにティルスは美しかったのだと思います。しかし、ある意味、ティルスはやはり傲慢になっていたのだと思います。。地中海の西のはずれや、またアフリカ北部、そして実際に、ユダとイスラエルもティルスを窓口として諸外国と貿易にあたっていました。多くの舟がそこに集まり、造船業や舟の修理なども行われていましたし、世界中からの商人たちがそこに集まっていました。世界中から貴金属や高価な品々、また高級食材などが集まって来ました。おそらく、何でもそろうような店が出ていたでしょうし、多くのお金持ちたちもそこに来て買い物を楽しんだことでしょう。しかし、そのような豊かで力のある町が滅びました。この栄華はあくまでも一時的なものだったのです。