エゼキエル25章

こうして、あなたがたは私が主であることを知るようになる。(5)

 二五~三二章には、諸外国に対する審判の預言が記されています。ここで取り上げられるのは、アンモン、モアブ、エドム、ペリシテ、ティルス、シドン、エジプトです。主なる神が単に、イスラエルの神であるばかりでなく、世界の主なるお方であり、また世界はその御手の中に置かれていることを示しています。
 そして特に最初の4つの国々は、イスラエルに隣接している小国でした。アンモンとモアブはイスラエルの東側、エドムは南、ペリシテはイスラエルの南西で地中海に近い地域に住んでいました。本来でしたら、彼らはイスラエルが危機の中に置かれている時に、隣国の民として、あわれみと助けの手を差し伸べるべきだったと思います。しかし、実際には、彼らはイスラエルを笑い、嘲り、その滅びを喜び、どさくさに紛れるようにして攻め込んだのでした。
 主なる神は。ルサレムの滅びを喜んだこれらの国々にも滅びを告げられます。そして彼らもまた、主なる神がおられることを知るようになるのです。