イスラエルの王たちに対する悲しみの歌です。ここで子を産み、育てる母獅子は南王国ユダのことです。捕らえられてエジプトに連れて行かれた若獅子はヨアハズ王を指しています。彼はエジプトに連れて行かれてそこで死にます。その後、王となったヨヤキム王はバビロンによって打ち破られ、続くヨヤキン王はバビロンへの捕囚となりました。ここまではすでに起こったことを比喩のようにして語っています。こうして人々が期待した王たちがエジプトへ、またバビロンへと捕らえ移されたのは、彼らが信頼し、すがるべきお方に仕えることをしなかったからです。
10節以降はこれから起ころうとしているゼデキヤ王と南ユダ王国についての預言を語っています。本来、神に祝福され、豊かに実を結ぶぶどうの木のようだった南ユダ王国がバビロンに捕らえ移されてしまうのです。そしてもはやその地を治める者はいなくなります。主の裁きが迫っていました。