主はエゼキエルに語りかけ、自分の頭とひげをそりました。そして切ったものを三等分して、三分の1は火で焼き、三分の1は町の周りで剣で打ち、残りの三分の1は疫病やは風にまき散らしました。エゼキエルがしたことは、エルサレムに残る住民に起こる神の裁きをあらわしていました。その町の民の三分の1は町で疫病や飢饉で死に、三分の1は剣で殺され、三分の1は散らされていくというのです。
どうしてそのような厳しい裁きが臨もうとしていたのでしょうか。それはイスラエルの民が心をかたくなにして、神が与えられた命の道に歩もうとしなかったからです。彼らは、神を礼拝する聖所を汚し、聖所にさえ偶像を置き、そこでさえ罪を犯しました。先に捕囚としてバビロンに捕らえ移されていた人たちは、エルサレムは廃墟になるはずはないと思っていましたし、またすみやかにエルサレムに帰ることを期待していました。しかし、さらに大きな災いがエルサレムに臨もうとしていたのです。