エレミヤ39章

しかし、その日に私はあなたを救い出す――主の仰せ。・・・私は必ずあなたを助け出す。剣に倒れることはない。あなたの命はあなたの戦利品となる。あなたが私を信頼したからである――主の仰せ。(17~18)

 一年半の包囲の末、エルサレムの都は破れました。ゼデキヤ王は逃亡を試みますが、捕らえられ、ゼデキヤの子どもたちもユダの貴族たちも惨殺されてしまいます。ゼデキヤ自身は目を潰され、バビロンに捕虜として連れて行かれました。多くの民が捕囚となり、ただ貧しい者たちだけが残されました。
 バビロンの王ネブカドレツァルはエレミヤがエルサレムに残ることを許しました。またエレミヤの命が危機に瀕していた時に、ゼデキヤ王の前にエレミヤを助けることを訴えたオベド・エドムについても、彼がエルサレムの滅びを目の当たりにしながらも、彼の命が守られることが告げられていました。
 このエルサレムの陥落の出来事はとても悲惨な出来事でした。まさにそこには地獄絵図が繰り広げられていたことでしょう。しかし、そのような中にあっても、主に信頼した人々を神は守られ、救われたのでした。