エレミヤはゼデキヤ王に対して、エルサレムの滅亡を宣言し、ただ同時に、ゼデキヤが剣で死ぬのではなく、平和のうちに死に、人々からその死は悼まれることを告げます。
ゼデキヤ王にも、神に従おうという気持ちが芽生えたのかもしれません。ゼデキヤ王はイスラエルの同胞でありながら奴隷となっている人たちに解放を告げます。それは主がイスラエルと結ばれた契約の中でも指示されていることでした。イスラエルの人々が同胞の誰かの奴隷になることがあれば、六年間仕えたら、七年目には解放するということになっていたのです。ゼデキヤ王とその地の民は主に従って、奴隷を解放します。しかし、彼らはすぐに思い直して、また解放した奴隷を奴隷に戻したのでした。それは神の名を汚すことでした。エルサレムに滅びが迫っている中で、なお人々は自分の欲望のままに生きたのです。