エレミヤ31章

その日が来る――主の仰せ。私はイスラエルの家、およびユダの家と新しい契約を結ぶ。その日の後、私がイスラエルの家と結ぶ契約はこれである――主の仰せ。私は、私の律法を彼らの胸の中に授け、彼らの心に書き記す。(31~33)

 イスラエルの民はその罪と汚れ・背きのゆえに滅びます。しかし、町が崩され、荒廃の中に置かれ、荒れ野に追いやられたイスラエルの民が、そこで主に出会います。そして「私はとこしえの愛をもってあなたを愛し、慈しみを注いだ」とおっしゃる声を聞きます。裁きの中に置かれる時に、私たちは自分は主に愛される資格はない、自分は主に捨てられてしまったと思ってしまいます。しかし、主は、民が泣きながら帰ってくるその姿を見ておられます。主は見捨ててはおられないのです。
 主は「新しい契約」を約束してくださいました。古い契約は、主が与えられる律法を守り行うようにというものでした。しかし、イスラエルにはそれはできませんでした。そこで、神は新しい契約を与えてくださいました。それは、人々の罪がゆるされ、外側ではなく、胸の中、心のうちに律法が書き記されて、神の民として、それにふさわしい歩みができるように変えられるという恵みの契約なのです。