エレミヤ26章

今こそ、自分の道と行いを正し、あなたがたの神、主の声に聞き従え。そうすれば主は、あなたがたに告げられた災いを思い直されるだろう。(13)

 主はエレミヤを神殿に遣わし、神殿の庭で主の言葉を語らせられました。そこは城壁で囲まれた広場のような場所で、異邦人たちはその神殿の中心でである聖所に近づくことはできませんでしたので、神殿の庭で礼拝をささげ、祈りをしていました。もちろん、神殿で礼拝をささげる人は必ずそこを通ります。祭司・預言者・すべての民がエレミヤの語る主のメッセージを聞きました。エレミヤはイスラエルの人々が悪の道から立ち帰るように迫り、そうでなければ、神殿もエルサレムの町も滅んでしまうと告げたのでした。
 しかし、聞いた人たちは怒ってエレミヤを捕らえ、エレミヤに死刑判決を求めます。エルサレムが廃墟になるなどとんでもない、というのです。しかし、命をかけて真実を語り、悔い改めを迫るエレミヤの姿に、高官たちは、エレミヤが「主の名によって我々に語ったのだ」と認めます。エレミヤの真実な訴えが届く人々もまたいたのだと思います。何よりも主がエレミヤを守り支えてくださったのです。