エレミヤの時代、バビロンは何回かに分けてイスラエルの民をバビロンに連れて行きます。まだ、エルサレムが陥落した訳ではなく、エルサレムではゼデキヤが王として治めていました。しかし、その先代の王エコンヤ、高官たち、職人たちがバビロンに捕らえ移されていました。主は先にバビロンに捕囚となっていった者たちを「よいいちじく」と呼ばれます。彼らはやがて心を尽くして主に立ち帰るからです。彼らは主を知るようになり、やがてエルサレムに戻ってくるようになるのです。彼らは、自分たちの境遇を嘆いていたかもしれません。しかし、主は彼らを御心にとめておられました。
かえってゼデキヤ王と共にエルサレムに残っている民に対して、エレミヤはとても厳しい言葉を語ります。彼らは傷んで食べることができないいちじくのようでした。彼らは自分たちは守られていると思っていたかもしれません。けれでも実際には滅びが彼らに迫っていました。