とんでもないことがエルサレムで行われていました。偶像が設置され、偶像のためにささげものをささげる祭壇が築かれていました。また異教の習慣いnならって、子どもたちを火で焼いて偶像の神々にささげていました。その子どもがささげられた祭壇があったのがエルサレムの城壁の外、南側にあったベン・ヒノムの谷です。神はエレミヤを通して、その谷が「虐殺の谷」と呼ばれるようになると語られます。敵が攻めてきて、多くの人たちがそこで虐殺されるというのです。このベン・ヒノムの谷はギリシャ語で「ゲヘナ」と呼ばれ、神の裁きの場を示すものとなりました。
エレミヤは民の長老と祭司たちを連れて、ベン・ヒノムの谷に立ち、そこで陶器のびんを砕きます。それはエルサレムに迫っている裁きが、二度と直すことができないほど徹底したものであることを示していました。彼らが主の言葉を拒み、聞き従おうとしなかったからです。