主はイザヤの祈りに答えられます。イスラエルが主に背き、その裁きの下に置かれる中で、今まで主を知らなかった民が主を知るようになり、今まで主に祈ったり求めたりしたことがなかった民が主を求めるようになります。それはまさに、ユダヤ人たちが神が遣わされたメシアなる主イエスを拒み、捨てる中で、主の救いが異邦人に及んでいくという形で実現していきます。
しかし、話はそこで終わりません。主は新しい天と新しい地を創造してくださいます。それは天地創造で始まった歴史の完成の時です。その時には、神の都エルサレムも新しいものとされ、そこに神の民が住み、そして主なる神はその都をご自身の喜びとしてくださいます。神の祝福がそこには満ち満ちており、また主の平和がその都をおおっています。まさにイザヤの祈りに答える形で、主はエルサレムを決して見捨てておられないこと、そこに究極的な救いと平和が訪れることを約束してくださったのです。