イザヤ37章

ユダの家に残り、難を逃れた者は再び根を下ろし、上に実をつける。エルサレムから生き残った者が、シオンの山から難を逃れた者が現れ出る。万軍の主の熱情がこれを成し遂げられる。(31~32)

 ヒゼキヤ王はラブ/シャケの脅しの言葉を聞いて主の神殿に行き、苦悩と嘆き、悔い改めとへりくだりを表す荒布をまとって、主の前に出たのでした。またヒゼキヤ王は預言者イザヤに祈りの要請をします。主はイザヤを通して、救いを告げられます。
 しかし、アッシリアの王センナケリブはさらに使いをよこして、ヒゼキヤを脅し、降伏を迫ります。ただ実際には、センナケリブはエジプトの南からクシュの王が攻めてくるという情報を得て、焦りはじめていました。ヒゼキヤ王は降伏を迫る手紙を神殿に持っていって、それを広げ、主の御前に心を注ぎだして祈ったのでした。
 主はヒゼキヤの祈りを聞き、イザヤを通して、また救の約束を与えられます。確かにアッシリアの王は多くの国々を滅ぼしていったかもしれません。しかしおごり高ぶるアッシリアの王はエルサレムに攻め込むことなく自分の国に帰っていくのです。万軍の主の熱情が救いをもたらそうとしていました。