イザヤ34章

主の書を調べて、読め。これらのうち、一つも欠けるものはない。それぞれが相手を見いだせないことはない。主の口が命じ、その霊が集めたからである。(16)

 主はイスラエルの神であるだけでなく、世界の神です。主はイスラエルの民が主に背く時にはイスラエルをご自身の裁きの下に置かれますが、同時に、どんな世界の大国であっても、主の御手の中に置かれています。三四章ではエドムに対する裁きが告げられます。エドムはイスラエルの南に住んでいました。そしてしばしば、イスラエルに攻め込み、危機をもたらしたのでした。またエドムは、南ユダ王国がバビロンに滅ぼされた時には、そのことを嘲り、また、混乱に乗じていろいろなものを奪ったとされます。しかし、主の剣はエドムにも向けられていました。
 この中で、イザヤは主が語られたこと、告げられたことが必ずその通りに成ることを宣言します。そして「主の書を調べて、つまびらかにこれを読め・」と語るのです。主の書は「それぞれが相手を見いだせないことはない」と言います。主が語られたことは、必ず事実と対になる、結びつくと語るのです。主の言葉は必ず成就します。私たちはこの安心して御言葉に信頼してよいのです。