イザヤ33章

主よ、私たちを憐れんでください。私たちはあなたを待ち望みます。朝ごとに私たちの腕となり、苦難の時に私たちの救いとなってください。(2)

 イザヤは、人々の罪と、迫ってくる滅びを思いながら主に祈ります。「主よ、私たちを憐れんでください。」と叫びます。確かにイザヤは人々に主の言葉を語ってきました。国を治める王たちにもはっきり主の御旨を語りましたし、宗教的・政治的指導者たちにも語りました。多くの民もイザヤの預言を聞いたことでしょう。そのことを主がイザヤに命じられたからです。でも人々はなかなか悔い改めようとしません。滅びが近づいています。
 イザヤは、そのような中で、たまらない思いで、ただただ主の憐れみ、主の救いを求めて祈るのです。そして主もイザヤに語られます。「今、私は立ち上がる。」そして、主は、エルサレムの復興について語られます。人々が再びエルサレムに安らかに住む日が来るのです。そしてイザヤは、「主は私たちの王、この方が私を救われる。」と高らかに宣言します。主は祈りを聞き、立ち上がり、救ってくださるのです。