七章で、アラム(首都がダマスコ、王はレツィン)や北イスラエル(首都はサマリヤ、王はレマルヤの子ペカ)が攻めてくるという状況が描かれていましたが、主はアッシリアを動かして、アラムや北イスラエルを打ち破ろうとしておられました。南ユダ王国のアハズ王が恐れるべきだったのは、攻めてくる連合軍ではありません。大切なのは、主を恐れ、共にいてくださる主に信頼するということでした。
ですからイザヤは「万軍の主のみを、あなたがたは聖としなさい」と語ります。聖とするということは、このお方を特別なお方、主としてあがめ、唯一絶対のお方として信頼するということです。作戦を立てることもあるでしょう。いろいろな策を立て、いろいろな人たちに助けを求めることもあるでしょう。しかし、主を仰ぎ、主を恐れ、主に信頼することを忘れてはいけません。ところがイスラエルは信頼すべき主につまずき、顔を背けていったのでした。