イザヤはイスラエルが北王国イスラエルと南王国ユダに分かれていた時代に、南王国のエルサレムを中心に活躍した預言者です。ウジヤ、ヨタム、アハズ、ヒゼキヤの時代に活躍し、王に対しても進言することができる立場にありました。そしてヒゼキヤの子マナセが王であった時代に殉教したと言われています。
一~五章では、イスラエルの罪について語られます。本来でしたら、神を愛し、神に従い、神に仕えるべきであるイスラエルが神に背いている姿を見ながらイザヤは神の深い嘆きを語ります。
しかし同時に、イザヤはこの預言書の最初の章から、主の救いについても語ります。イスラエルの罪は深く、緋のようにように、また紅のように真っ赤に染まってしまっています。そして、人間の手によってはどうしても拭い切れないのです。しかし主は、雪のように、また羊の毛のように白くすると約束してくださったのでした。